音楽学の勉強と日記

慶應大学の文学部で音楽学を学んでいる大学生のブログ

7・5 東大駒場と東京都庭園美術館

 東大の大学院のうち、広域科学なんとか研究科以外の入試問題はインターネットで公開されておらず、所属キャンパスの生協で購入しなければならないようなので駒場キャンパスを訪れました。(ちなみに過去問の価格は1400円+税、思ったより高い)

 東大には僕の調べたところ音楽学を専門とする教員は3名、総合文化科学専攻表象文化論の長木誠司先生、比較文学比較文化のヘルマン・ゴチェフスキ先生、そして思想文化学科美学芸術学専修の渡辺裕先生がいて、当然僕の進学先候補もこれらの専攻になるわけですが、今日買った過去問は、長木先生とゴチェフスキ先生が所属していらっしゃる専攻の過去問になります。(各専攻、先生の違いを知りたい今日この頃)

 いざ過去問を見てみると、比較文学の専門科目の設問には日本語古典が含まれているじゃあありませんか・・・僕は受験で古文に触れていないので問題を見てもさっぱり意味が分からない・・・これは、、断念。(さようならゴチェフスキ先生)

しかし、「あなたの研究テーマを友達に話してたら友達に「それ、何の役に立つの?」といわれた、さてどうする?」みたいな設問は面白いなと思った。これ、文学部系の大学院生、研究者は(おそらく)耳にタコができるくらい言われているとおもうのですよ。

どれほど音楽について研究しても、みんなの癌は治らないし、スマホの機能も増えないし、お金も生まないですからねー。

ちなみに、これについての僕の回答は「研究ってスポーツみたいなものなんだよ!やってる僕が楽しくて、何人かの愛好家も楽しめる!それでよくない?」みたいなダサイものしか浮かばなかった。やはりこの専攻は、、断念。

 表象文化論の専門科目は、文章を読んで~~~について述べよ系の問題が一門、「~という概念」について述べよ系の問題が1問の計二問みたいです。やっぱり美術系の学生を前提にしてるっぽくて、音楽をテーマには書きづらそうな問題が結構ある。芸術とテクノロジーの関係については音楽で書けるけど、「正面」については書けない。(たぶん)

 いざとなったら美術なりをテーマに議論できるくらい美術にも明るくなりたいと思ったきょうでした。

 

庭園美術館にも行きました。なんか昔の金持ちの家を改修した美術館らしくて、「あー昔の金持ちの家みたいだなー」って思いました。

 

 あと、吉成順さんの「〈クラシック〉と〈ポピュラー〉―公開演奏会と近代音楽文化の成立―」という本を購入しました。近代の音楽文化がクラシックとポピュラーという対立軸によって再編されていく過程を活写する(帯より)だって、おもしろそう。卒論で「クラシック音楽」における「ポピュラー音楽」引用みたいなことを書こうかなとか思ったり思わなかったりなので、かなり興味深い。